離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

すると彼の言うとおり、たくさんのひまわりが店を明るくしていた。この時期にふさわしい品ぞろえとなっている。
皆川の元に戻った百々花も、彼の意見にうなずいた。


「本当に変ですね」


昨日は、都内全域からひまわりが忽然と姿を消したかのようだった。まるで、最初からその存在がなかったかのように。


「今朝、改めて市場に聞いてみたんだ。そうしたら口を濁すようにしていてね。なんか隠してるっていうか、おかしな様子だったんだ」


そういえば、昨日も電話した先々で、深く詮索されたくないような雰囲気がしたうえ、早く電話を切りたいような感じがしたのはたしか。そもそも、この時期にひまわりが市場からなくなるなんて前代未聞だ。


「ま、それはいいとして、後は今日のフェアが成功するのを祈るのみだね」


皆川はそう言って優しく微笑んだ。
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