離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活
想像もしていない千景の言葉に、目が点になる。
ひまわりを買えないようにしたのが香織さん? 久松の権力を使って?
そんなことができるのかと驚くと同時に、香織はそこまで強大な権力をもつ家の娘なのだと思い知らされた。
夏のこの時期にひまわりが市場から消えるなどという前代未聞の事態を前にして、千景は真っ先にピンときたらしい。香織がかかわっていると。
問いただしてみれば、あっさりと白状したため、百々花に謝らせるべくここまで連れてきたと言う。
「子供じゃないんだ。自分がなにをしたのかわかっているんだろうな」
「だって、彼女が悪いんじゃない。私から千景さんを奪ったんだもの」
香織は唇を尖らせ、顔をぷいと背けた。
「昔から言っていたはずだ。俺はキミとは結婚しないと。今回のことは百々花だけじゃなく、シュプリームウエディングにケンカを売ったも同然」
「そ、そんなつもりは!」
香織は弾かれたように千景にすがりついた。