キミに伝えたい愛がある。
その後めぐちゃんから電話がかかってくることはなく、同窓会の予定日になった。


私はその日も朝から晩まで働き続け、ふらつきながら木造アパートへの道を急いでいた。


電車代がもったいないから、私は歩いて会社に通っている。


早歩きで40分。


普通に歩いて50分はかかる。


今日は両手に荷物だから、さらにノロマになる。


春だというのに異常気象で暑くなり、それが追い討ちをかける。


自宅に着いた時には、ヘロヘロで千鳥足ぽくなり、床に倒れ込んだ。



―――ブーブーブーブー...。



電話がかかって来た。


今日の同窓会のことだろう。


めぐちゃんからであることも想像がつく。


今さら何なの。


自分から離れていったくせに...。


私も悪いけど、向こうだって悪い部分はあったはず。


それを忘れてよくもしゃあしゃあと電話をかけられる。


放置していると、ようやく鳴り止み、代わりに留守電が残された。



『ちーちゃん、こんばんは。元気?どうしても話したいことがあるの。都合の良い日教えて下さい』



教えるわけないじゃん。


ならば忘れたいくらいだ。


私は返信せず、そのまま眠りに着いた。


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