キミに伝えたい愛がある。
季節は流れ、夏になった。


案の定あれ以来めぐちゃんから連絡は来なかった。


一体何だったのだろう。


あまりの暑さに歩く気力もなくなり、私は電車に乗ることにした。


ふと今の自分の立場を思い返しながら電車に揺られた。


最近出突っ張りの若手女優の転職サイトの広告が目に入ると、自然とため息が出た。


今の仕事が天職だとは到底思えないし、このまま働き続けていても何も変わらず、良くなるどころか悪くなる一方だなと思う。


けれどこれ以上もがいても仕方がない気もする。


私はどうしたいのか。


何をしたいのか。


18の私はどうしたかったのか。


どうすれば良かったのか。


考えても分からなかった。


答えなんて見つからなかった。


ただ、幸せだと思えていないということだけは事実だった。


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