キミに伝えたい愛がある。
料理が無事完成した。


私はお酒を飲めない人だから、それに合うつまみを作るのは至難の業だった。


とりあえず作ったのはうま塩キャベツと、じゃがいもスライスの素揚げ。


ポテトチップスを目指して作ったのだけど、上手く出来たか不安。


後は寒いからと思ってしんなりしてきちゃっていた白菜とえのきとキムチでスープを作った。


夜も遅いし、こんなもんでいいだろう。



「うわっ、旨そう!ちー天才じゃん!ありがとう」


「栄養士だもん、このくらい出来てて当然」


「そんなことないよ。本当にありがとう。遠慮なくガツガツ頂きます」


「どうぞ召し上がれ」



りっくんは一気にスープを飲み干し、余った分まで平らげると、キャベツを夢中で食べ進め、ポテチもぼりぼり食べていた。


私は無言で食べ進めるりっくんを横目に大人しく自分の分だけを食べた。


学生時代、料理劣等生だった私はあまりの酷さに担当教授から呼び出しされ、包丁の持ち方、姿勢から教わった。


揚げ物をやる時なんか、腕を伸ばしきったところで投下して火傷したこともあった。


ここまで上達したのが奇跡だ。


良かったよ、無事に卒業出来て。


そして就職して辞めて今の会社に来てりっくんと再会出来て...。


私の進んできた道は決して間違っていなかった。


今ならそう思える。



「ちー、ケーキ食べる?」


「あっ、うん。ごめん、私やるよ」


「十分頑張ってくれたから俺が動くよ。座って待ってて」


「ごめん。ありがとう」



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