副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「でも、東山さんも律儀だな。今後、美鈴ちゃんの仕事がない日は、彼のパーティーの同行をお願いしたいって言われたよ。もちろんOKしたし、そういう時もドレスを使ってもらってかまわないから。
まあ、東山さんのことだ。ドレスぐらいプレゼントしてくれそうだけど」

「……はあ」

「まっ、お幸せにな」

「あ、ありがとうございます」



啓太さんの手回しの早さに、驚かされた。
でも、考えてみれば、恋人がいると見せかけたいのは、彼の両親をはじめとする、身近な人達だ。少しでも早く認識させて、静かにしてもらうためには、啓太さんにとって当然の対応だったのかもしれない。


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