副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「昨日、ドレスのことで報告をって、東山さんが連絡をくれたんだよ。二人は付き合うことになったんだって?」
思わず固まってしまう。
きっと、顔も引きつっていると思う。
「やっぱり思った通りだ。東山さんは、美鈴ちゃんに気があったんだな。俺もいろいろ聞かれたからね。よかったな、美鈴ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
お礼は言ったものの、気があるっていうのは違うと、心の中で否定した。
私のことを篠原さんにいろいろ聞いたのは、私に婚約者役をお願いするための、下調べ的なものだ。
「あっ、でも、引き抜かれたり、突然の寿退社はやめてよ」
そのどちらの心配もないんですけど……とは言えず。
「……はい」
確かに、この関係が契約上のものだということは、二人だけの秘密にすると決めていた。
だけど、付き合いを広める範囲までは認識が違う。
あくまで、東山さん側の人間だけかと思っていた。
それに、こんなふうに積極的に広めるとは思ってなかった。
あくまで、自然と勘違いさせるようにするのだと思っていた。
こんなふうに、自ら言葉にして広めたら、婚約者だということを、事実だと肯定することになるんじゃ……
どうなってしまうんだろう……
思わず固まってしまう。
きっと、顔も引きつっていると思う。
「やっぱり思った通りだ。東山さんは、美鈴ちゃんに気があったんだな。俺もいろいろ聞かれたからね。よかったな、美鈴ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
お礼は言ったものの、気があるっていうのは違うと、心の中で否定した。
私のことを篠原さんにいろいろ聞いたのは、私に婚約者役をお願いするための、下調べ的なものだ。
「あっ、でも、引き抜かれたり、突然の寿退社はやめてよ」
そのどちらの心配もないんですけど……とは言えず。
「……はい」
確かに、この関係が契約上のものだということは、二人だけの秘密にすると決めていた。
だけど、付き合いを広める範囲までは認識が違う。
あくまで、東山さん側の人間だけかと思っていた。
それに、こんなふうに積極的に広めるとは思ってなかった。
あくまで、自然と勘違いさせるようにするのだと思っていた。
こんなふうに、自ら言葉にして広めたら、婚約者だということを、事実だと肯定することになるんじゃ……
どうなってしまうんだろう……