副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「何言ってるの。行くときは、美鈴も一緒にだよ。遠出のデートもいいなあ」
「……私の実家の方にまで、付き合いを広めなくても……」
私の居場所に、これ以上入ってきて欲しくない。
どこにもいられなくなってしまう。
電話の向こうで、啓太さんが一瞬戸惑った気がする。
でも、やっぱりすぐに普段の調子で話し出した。
「そうだな。ただ、こうやって一緒の時間を過ごしていると……情がわいてくる。現地に詳しい美鈴が一緒なら、ますます楽しめそうだ」
一緒の時間をどれだけすごしても、どれだけあまい言葉を囁かれても、啓太さんとの間に生まれるのは〝友情〟のようなものでしかない。
現地に詳しければ、私じゃなくてもいいのだろう。
「いつか……一緒に行くことがあれば、ご案内しますね」
「ありがとう」
「……私の実家の方にまで、付き合いを広めなくても……」
私の居場所に、これ以上入ってきて欲しくない。
どこにもいられなくなってしまう。
電話の向こうで、啓太さんが一瞬戸惑った気がする。
でも、やっぱりすぐに普段の調子で話し出した。
「そうだな。ただ、こうやって一緒の時間を過ごしていると……情がわいてくる。現地に詳しい美鈴が一緒なら、ますます楽しめそうだ」
一緒の時間をどれだけすごしても、どれだけあまい言葉を囁かれても、啓太さんとの間に生まれるのは〝友情〟のようなものでしかない。
現地に詳しければ、私じゃなくてもいいのだろう。
「いつか……一緒に行くことがあれば、ご案内しますね」
「ありがとう」