副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「捨て駒……なんでしょうね」

勝ち誇ったように、優雅に微笑む立花さん。
足が震え出して、その場に留まっているだけで、精一杯だった。

「今取り組んでいるプロジェクトが成功したら、結婚しようと言われているんです。
一線を越えなければ、多少のことは目を瞑ります。ですので、あと少しお付き合いくださいね」


立花さんの背中を呆然と見送り、その場に崩れ落ちた。


何も考えられなかった。


何も考えたくなかった…………









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