副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
そうして電車に揺られて、会場となるホールにやって来た。
母は、受付に花束を預けて、もらったプログラムを眺めていた。
「えっと……加奈ちゃんとこの夕ちゃんは……8番か」
「あっ、江里ちゃん!来てくれたのね」
江里ちゃんとは、母の名前だ。
「加奈ちゃん!久しぶりだね。案内をくれてありがとう」
「ううん。来てくれたなんて嬉しい。夕は今、着替えに行ってるのよ」
「夕ちゃんは、いくつになったんだっけ?」
「もう10歳よ、小学4年生」
「早いわねぇ」
「あっ、美鈴ちゃんね。こんにちは」
「こんにちは」
「美鈴ちゃんも大きくなったわね。今いくつ?」
「4歳」
指で〝4〟を作って元気に答えると、おばさんが驚いていた。
「もう4歳かあ。おばさんが美鈴ちゃんに会ったのは……2歳頃が最後だったかしら?」
「そうね。それぐらい。加奈ちゃんとは昼間に少し会ってたけど、美鈴は幼稚園に行ってる時間だったからね。
あっ、そうだ。受付に花束を預けておいたから、帰りに受け取ってね」
「わざわざありがとうね。夕は8番目だから、聴いてやってね」
「ええ」
「じゃあ、ちょっと様子を見てくるわね」
母は、受付に花束を預けて、もらったプログラムを眺めていた。
「えっと……加奈ちゃんとこの夕ちゃんは……8番か」
「あっ、江里ちゃん!来てくれたのね」
江里ちゃんとは、母の名前だ。
「加奈ちゃん!久しぶりだね。案内をくれてありがとう」
「ううん。来てくれたなんて嬉しい。夕は今、着替えに行ってるのよ」
「夕ちゃんは、いくつになったんだっけ?」
「もう10歳よ、小学4年生」
「早いわねぇ」
「あっ、美鈴ちゃんね。こんにちは」
「こんにちは」
「美鈴ちゃんも大きくなったわね。今いくつ?」
「4歳」
指で〝4〟を作って元気に答えると、おばさんが驚いていた。
「もう4歳かあ。おばさんが美鈴ちゃんに会ったのは……2歳頃が最後だったかしら?」
「そうね。それぐらい。加奈ちゃんとは昼間に少し会ってたけど、美鈴は幼稚園に行ってる時間だったからね。
あっ、そうだ。受付に花束を預けておいたから、帰りに受け取ってね」
「わざわざありがとうね。夕は8番目だから、聴いてやってね」
「ええ」
「じゃあ、ちょっと様子を見てくるわね」