副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「さあ着いたぞ」

啓太さんが篠原さんに到着を連絡し、寝ている赤茶に配慮しながら、そっとおじゃました。

「啓太、よく来てくれたな。美鈴ちゃんも、久しぶり。
ようこそ、お姫様達」

篠原さんがそんなふうに迎えてくれたものだから、子ども達は大喜び。
おもわず大きな声を上げようとしたのを諫めて、中に入らせてもらった。

「舞さん、お久しぶりです。体調は大丈夫ですか?」

「いらっしゃい。大丈夫よ」

手土産を渡すと、早速篠原さんが飲み物を用意してくれた。
子ども達は、待ちに待ったチョコケーキに夢中だ。

赤ちゃんは、別の部屋で眠っていたから、後で会わせてもらうことにした。



「舞さん、篠原さん、おめでとう」

出産のお祝いに、ママ用のバスローブと赤ちゃんの洋服を用意した。

「舞さん、バスローブはあると便利ですよ。私も使ってました」

「ありがとう。育児のこと、いろいろ教えてね」

舞さんも、すっかりママの顔になっていて、なんだかこちらも穏やかな気持ちになる。


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