副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
「……ありがとうございます。でも、こういう高価な贈り物は、これっきりにしてください。でないと私、どうしていいのかわからなくなってしまいます」

「そんなの考えすぎなのに。でも、わかった。美鈴を困らせたいわけじゃないから。
それから、口調がまだ仕事モードなんだけど」

「すぐには無理です。少しずつ、あなたに慣れたら、崩していけると思います」

「そうか。それならたくさんデートして、どんどん慣れてもらわないとな」

試すような視線を向けられて、またドキッとしてしまう。

「啓太さんは……意外と砕けた感じの方なんですね。もっと、固い感じなのかと思ってました」

「プライベートまでそんなんだと、さすがに疲れるよ。僕ももっと、素の美鈴を見てみたいよ」

どことなく色気を含んだ視線を向けられる。


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