白い便箋を太陽に翳してみれば・・

それからのあたしは、狂ったように流星を探し続けた。
現実を受け止められなくて、受け入れたくなくて・・。
あたしは、必死で流星を探した。

そして、カズキも一緒になって探してくれた。
あたしは、だんだんやつれていった。
そんなあたしを心配した美香は、いつもあたしの家に来てくれて話を聞いてくれた。
そして、あたしの親も・・。
何回かあたしの様子を見にきてくれて、励ましてくれた。
そんな気遣いにあたしは救われた。


あれから流星があたしの前から姿を消して1か月が過ぎた。
あたしは、高校2年生になった。
相変わらずあたしは、流星を探し続けた。
それでもあたしは、学校に行くということを辞めなかった。
もう昔みたいに同じことは繰り返さないって、流星と決めたから・・。
流星が、あたしを変えてくれたから。
今のあたしがいるのは全部、流星のおかげなんだ。

日に日にやつれていくあたしを見て、由美もクラスの皆も心配してくれた。
また、そんな皆にもあたしは救われたんだ。
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