白い便箋を太陽に翳してみれば・・
冬がもうそこまでやってくる手前10月半ば、あたしは学校帰りに由美を含めて数人のクラスメイトと、全く知らない他校の男子数人でファミレスの椅子に向かい合わせで座っている・・。
というのは、学校で由美に合コンに誘われたのだ。
気分の乗らないあたしに対して、合コンに行く気満々の由美の熱血さに負けてしまった。
「じゃ~乾杯ーー!!」
由美の号令でジュースで乾杯した。
皆、意外にも男子と盛り上がっていて、イマイチ盛り上がれないあたし・・。
ダメだこりゃ・・。
ご飯だけ食べて帰ろうかな・・。
そう思った時だった。
「君、名前は?」
「・・え?」
突然あたしに話しかけてきた男子。
それは、あたしの向かいに座る男子だった。