白い便箋を太陽に翳してみれば・・
そこには、まだ小学生の頃に書いたカズキの手紙があった。
カズキらしい殴り書きの字で、俺に向けて書いた手紙。

(流星へ。20歳になった流星はかっこよくなってるか?)
(お前が人を信じなくなっても、俺はずっとお前を信じてるからな!)
(流星!一人だと思うなバーカ!)
(俺はずっとお前の心友だし!)
(ぶっちゃけお前は俺のことも信じてなかったりしてな!笑)
(だから証明してやるよ!)
(お前が20歳になった時、一緒に掘り返しに行ってやるからな!)
(またサッカーしようぜ!)

カズキの想いが何通にも渡り、文字となって綴られていた。

気づかないうちに、俺の目から涙が伝っていた。
カズキ・・。
お前の言う通りだったよ。
お前は、昔からいつだって俺を信じてくれて、俺はそんなカズキに何度も救われた。

俺は、最高の友達に出逢ったんだな・・。
一緒に掘り返せなかったけど、お前の想いちゃんと俺に伝わったから・・。
ありがとな・・カズキ。
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