白い便箋を太陽に翳してみれば・・

「今までどこに行ってんだよ！勝手にどっか行きやがって・・。俺も花恵もずっとお前のこと探してたんだぞ！ふざけんなよ・・。３年も連絡一つよこさねぇーで今さら・・」

こんなに心配かける俺って最低だよな・・。

「・・今まで・・ごめん」
「もういいから・・。お前が無事だって分かったから安心した。ってかお前、今どこにいんだよ」
「東京にいる・・」
「ほんとか？花恵も今そっちにいるよ」

ふいに出てきた花恵の名前に胸が苦しくなる。
「あぁ・・知ってる・・」
「花恵に会ったのか？」

そして俺は、今日のことをカズキに話した。
俺が花恵に取った行動にカズキは、すげぇ怒ってて。
そんなの当たり前だよな・・。

それからしばらく話しているうちに、突然カズキが明日東京に行くって言い出して・・。

「は？マジで言ってんのか？」
「マジで言ってる。だから東京案内しろよ。って言っても次の日には帰らねぇーとだけど。それと金もかかるから夜はお前ん家に泊めさせてもらうから！」