白い便箋を太陽に翳してみれば・・
それから何日か過ぎた時だった。

俺は、花恵をデートに誘った。

「ねぇ流星、どこ行くー?」
「俺さ、どうしても花恵と一緒に行きたい場所があるんだ」
「どこー?」
「んー内緒・・。でもここからじゃ、ちょっと遠いなー」
「そんなに遠いところなの?」
「まぁな・・。新幹乗らねぇーと。一緒に行ってくれる?」
「もちろん!」

新幹線を降りてから、電車に乗って着いた場所・・。
そこは、海。
花恵とまたやり直すって決めた時、もう一度ここに連れて来たいって思った。

「懐かしいなぁー。久しぶりに来た・・」

花恵は、どこ懐かしそうな表情で呟く。
そんな花恵の言葉に、俺は目を瞑る。

昔の記憶が色んな形で蘇ってくる。
< 317 / 350 >

この作品をシェア

pagetop