白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「流星は、もう一人なんかじゃないよ。あたしが傍にいるから。流星が辛くて心が壊れそうな時は、あたしが流星を抱きしめてあげる。流星が苦しくて泣きたい時は、あたしがその涙を優しく拭ってあげる。だからもう一人で悩まないで・・。あたしはちゃんとここにいるから・・」

そして花恵は、俺を優しく抱きしめてくれたんだ。

ありがとな・・花恵。
こんな俺を選んでくれて。
見つけてくれて。

「俺達、またここに戻って来れたな・・。今度は、ここから始まっていくんだよな・・」
「そうだね」
「花恵・・俺、ずっと傍にいるよ」

そして俺は、花恵にキスをする。
そんな時間が、俺にとってすげー幸せだった。
< 319 / 350 >

この作品をシェア

pagetop