白い便箋を太陽に翳してみれば・・
あれからもう夜の7時になっていて・・。
新幹線に乗るまでは、もう間に合わなくなっていた。

「ねぇ流星。もしよかったら、あたしの家に来る?」

花恵は突然、驚くことを言ってきた。

「いいのか?」
「うん。大丈夫だよ!」

それから俺達は、花恵の家に向かった。
花恵の家に入るのは、これが初めてだったから、すげー緊張する。
何度か花恵の家族には会ったことがあるけど、久しぶりすぎてどうしたらいいか分からねぇ・・。

そんな俺を見て花恵は、

「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。あたしの親、怒ったりとかしないから」
俺に、そう言ってくれた。

「でも・・」
「大丈夫!ほら、行くよ!」

そう言って花恵は、家のインターホンを押した。
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