白い便箋を太陽に翳してみれば・・
玄関のドアが開いて、花恵のお母さんが顔を出した。

「おかえりなさい、花恵。そして流星くん、久しぶりね」

そんな俺を見て、花恵のお母さんは優しく微笑んだ。
それから続いて、花恵のお父さんも顔を出した。

「おかえり花恵。流星くん、花恵がいつもお世話になってます」

そして花恵のお父さんは、頭を下げた。

「あ、いえ・・とんでもないです・・。いつもお世話になっているのは、むしろ俺の方なんで・・」
「あはは。そんなに硬くならなくても大丈夫よ。いつもの流星くんでいいんだから。ささ、あがって！」

花恵の家族は、久しぶりに会った俺に昔と変わらず笑顔で向かい入れてくれたことが、何よりも嬉しかった。

「私は明日が早いから、そろそろ寝るよ。花恵も流星くんも、ゆっくりしていくといいよ」

それから花恵のお父さんは寝室に戻っていった。
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