白い便箋を太陽に翳してみれば・・

「もうすっかりよくなりましたよ！ほんとですか？でも、まだまだですよ。あ、はるき見ます？今ちょうど寝ちゃってるんですけど・・」

そう言ってベッドで寝ている、はるき君を見てみる。
「うわ～。かーわいー！」
花恵は、はるき君の頬を優しく触った。

はるき君は、スヤスヤ気持ちよさそうに寝ている。
可愛いなって思った。

「目元とかカズキそっくりだな」
「マジ？！ちょー嬉しいんだけどー！！」

そう言って、はしゃぎだすカズキに・・。

「ちょっとバカ！はるきが起きちゃうじゃん！」
すかさずモモカちゃんが怒る。
「あ、わり・・」
「ほんと、お父さんなんだからしっかりしてよね」
そんなやり取りを見ていて、温かい気持ちになる。

相変わらずだな・・この二人は・・。
でも、すげーいい家族だなって思う。