白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「カズキが一番子供みてーだな」
「おい!そこは、いいお父さんだな!って言うとこだろ?!」

「ウエーンウエーン」
さっきまで寝ていたはるき君が、起きて泣いてしまった。

「カズキのバカ!はるき起きちゃったじゃん!」

すかさずモモカちゃんが、はるき君を抱っこしてあやす。
そこにカズキの手が、はるき君の頭に乗る。

二人で必死にあやしている姿が、もう立派なお父さんとお母さんになっていて、すげーなって思った。
しばらくして、はるき君が泣き止んだ。

「さすが二人だね」

そんな花恵にモモカちゃんは、

「いつもこんな感じですよ」

そう言って笑った。
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