白い便箋を太陽に翳してみれば・・
東京に着いた時は、夕方になっていた。

「花恵またな」
「うん。またね!」

そして俺は、花恵の頭を優しく撫でる。

そんな行動だけでさえ、すげードキドキする。
こんな時間がずっと続けばいいのに・・。
ってか、このまま時間が止まればいいのにな。

だけど、そんな時間さえ神様は許してくれなかったんだ。

俺は、またすぐに花恵に会えるとばかり思っていた・・。

俺のタイムリミットが

もうそこまで近づいてきているとも知らずに・・。
< 335 / 350 >

この作品をシェア

pagetop