婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!

天帝は、黒闇天女に対して結構な熱の入れようで、一身に愛を注ぐようになった。

黒闇天女が望めばドレスでも宝石は愚か、ありとあらゆる物を与え、何でも望みを叶える。

そして、昼夜問わず、人目も憚らず、その身を求めてイチャイチャ。片時もその身を離さない。

まさに、骨抜き。



それは時が経つに連れて、エスカレートする。



公務を投げ出してまでも、後宮の黒闇天女の下へと通うようになり。

逆に公務の際に、何故か黒闇天女を傍に侍らず。

公式の場、謁見の場でさえ、正妻の天妃ではなく、側妃の黒闇天女と連れ添って姿を見せる。

その密着ぶりも半端なく、天帝が玉座に座ると、黒闇天女がその膝の上に腰掛け足を掛けるという、謁見の間がキャバクラ状態となってしまったり。

側妃の腰に添えられていた手がたまに胸を鷲掴んでいるという、チンピラバカップルな様子を見せつけられた時は、さすがの下臣たちも驚いてしまったという。

誇り高き天帝よ、何処へ行った?!



その目も当てられない状況に、我慢がならず。

とうとう、正妻である天妃が戒告したのだった。
< 345 / 440 >

この作品をシェア

pagetop