婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
天帝は、黒闇天女に対して結構な熱の入れようで、一身に愛を注ぐようになった。
黒闇天女が望めばドレスでも宝石は愚か、ありとあらゆる物を与え、何でも望みを叶える。
そして、昼夜問わず、人目も憚らず、その身を求めてイチャイチャ。片時もその身を離さない。
まさに、骨抜き。
それは時が経つに連れて、エスカレートする。
公務を投げ出してまでも、後宮の黒闇天女の下へと通うようになり。
逆に公務の際に、何故か黒闇天女を傍に侍らず。
公式の場、謁見の場でさえ、正妻の天妃ではなく、側妃の黒闇天女と連れ添って姿を見せる。
その密着ぶりも半端なく、天帝が玉座に座ると、黒闇天女がその膝の上に腰掛け足を掛けるという、謁見の間がキャバクラ状態となってしまったり。
側妃の腰に添えられていた手がたまに胸を鷲掴んでいるという、チンピラバカップルな様子を見せつけられた時は、さすがの下臣たちも驚いてしまったという。
誇り高き天帝よ、何処へ行った?!
その目も当てられない状況に、我慢がならず。
とうとう、正妻である天妃が戒告したのだった。