恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
小学校のとき小柄だった杏も中学で大きくなって、今じゃ女子の中では大きい方だ。

けど、迫田は更に大きいし中学でバスケもやってたから、体力で勝てるはずないのだ。
その上3人って…友達か?誰なのかわからないけど…

俺はとりあえずそのへんをうろついて杏と迫田を探しまくってたら…

いた…

トイレの建物の脇で声がする。
死角になってて見えないからここを選んだのだろう。

「あんた。何よそれ。似合わないことしてんじゃないわよ。」

声からするに、小学校時代から杏をいじめてきた迫田を含めた3人組だ。

俺は、そっとその場所を覗ける場所に来た。
ちょうどガラス張りの建物のガラス部分に4人が写ってしまってることにヤツラは気づいていない。
あっちから俺は見えないはずだ。


まだアイツら一緒にいんのかよ。
学校違ってたはずだろ?

迫田は頭もいいので零陵に合格できてるが、ほかの2人はとてもじゃないけどそんなレベルじゃあない。
近くの公立に通ってるはずだった。

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