恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
なのにまだ休日は一緒に行動してるってことだ。
ったく…どうしようもない女どもだ。

「それでオシャレしたつもり?ブスが!似合わないと思わねーのかよ。」

迫田以外の2人のうち1人が杏につっかかると2人でクスクス笑った。

「今すぐ高崎くんの前から消えなよ。そんなかっこして試合見に来て、何様?」

めずらしく迫田だけ笑わずに杏に向かって真剣に言葉をぶつけた。

「そうだよ。ブス。消えろ消えろ?。」

後の2人がはやし立てはじめて、杏のほうに近づく。

そろそろ俺の出番か?

俺が一歩踏み出そうとした時だ。

2人の取り巻きのうちの1人が杏の首元のTシャツをグイッと引っ張った。

ヤバイ!!

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