恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「で?それをなんで杏が知ってるの?」

「あ、それはぁ…」

ナミが、わたしの脇をつついた。
わたしがいいなよってことらしい。
碧斗のことは自分の口で言えってことだよね。

「土曜日にフットサルの試合があってね。」

「ナミのカレシの?」

「と…わたしの幼馴染の。」

「幼馴染って?ちょっ…どういうこと?」

まゆりの顔がもう何もついてかないってかんじになってるけど…

「わたしの幼馴染も綾川にいて、特進でナミのカレシと同じクラスだったらしくて。」

「は…ぁ…」

まゆりがうなずく。

「で、フットサル見に行ったら偶然ナミと会ったっていう…」

「ちょ…っと待って?ナミのカレシと杏の幼馴染って結局誰?!」

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