恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


「杏。今日、一緒にかえらね?」

その次の金曜日、明石くんが休み時間にわたしの前の席にドンと腰を下ろした。

「え?あ、うん。いいけど。部活は?」

「休み。」

最近は部活なしの日はまゆりは益川くんと帰るため、わたしはナミと帰ることが多かったけど、別に帰らないといけないって決まってるわけじゃないし…

「ここから3駅くらい向こうにおいしいパンケーキ屋さん見つけたんだけど、いかね?」

「ほんと?行く。」

「じゃぁ。決まりな。」


そしてその日の放課後、明石くんと一緒に校門をでたところで、碧斗と小笠原くんに出くわした。

「あ、杏ちゃん。」

小笠原くんが手を振る。

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