恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
めずらしい。と思った。
学校ではあまり目立たないようにしてるって言ってたのに…

「小笠原くん。」

わたしも手を振り返す。
碧斗はぶすっとして横を向いてる。
機嫌悪いのかな?

「どうしたの?今帰り?」

分厚い瓶底メガネの下から除くぱっちりした二重の眼が見える。

やっぱりこういうので隠してても、表情出せば、イケメンってわかるもんなんだ…

「うん。パンケーキ食べに行こうかなって。明石くんと話してたところ。」

「そうなんだ。俺たち今からフットサルだから。な、碧斗。」

小笠原くんが碧斗の肩をポンと叩いたけど、碧斗は向こうを向いたまま…返事しなかった。

ほんとになんか怒ってる…
今日帰ってからが怖いかも…

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