恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
◇
2学期がはじまった。
もう足が治ってるわたしは、碧斗と一緒に学校に行く必要はなく、碧斗は相変わらず、特進時間で登校するし、わたしは遅めに家を出るようになった。
相変わらず、お弁当は碧斗のためにつくる。
それくらいしかわたしが碧斗にできることはない。
碧斗へのアピールはそれしかできないんだから、それだけでもがんばる。
夏休みの間に、碧斗と仲上さんは何度か東都医科大学病院の医師のところへ出かけて、いっそのこと2人の仲を深めてるように思えた。
学校に着くとすぐに明石くんに声をかけられた。
「よう。杏。」
「あ、明石くん。おはよう。」
「俺さ、彼女できたよ。」
スマホのトップ画面を見せてくる明石くん。可愛い彼女とのツーショットだ。
「あ、ほんとだ。幸せそう。」
「うん。まぁね。だからさ…杏のことはもうふっきってるからって話だよ。他校のやつだけど、中学の塾が一緒だったやつでさ。いい子なんだよこれが。」
「うん。よかった。」
そしてしばらく歩くと、女子のキャーキャー騒ぐ声が聞こえてきた。
人だかりができてる。
特進の教室のあたり。
2学期がはじまった。
もう足が治ってるわたしは、碧斗と一緒に学校に行く必要はなく、碧斗は相変わらず、特進時間で登校するし、わたしは遅めに家を出るようになった。
相変わらず、お弁当は碧斗のためにつくる。
それくらいしかわたしが碧斗にできることはない。
碧斗へのアピールはそれしかできないんだから、それだけでもがんばる。
夏休みの間に、碧斗と仲上さんは何度か東都医科大学病院の医師のところへ出かけて、いっそのこと2人の仲を深めてるように思えた。
学校に着くとすぐに明石くんに声をかけられた。
「よう。杏。」
「あ、明石くん。おはよう。」
「俺さ、彼女できたよ。」
スマホのトップ画面を見せてくる明石くん。可愛い彼女とのツーショットだ。
「あ、ほんとだ。幸せそう。」
「うん。まぁね。だからさ…杏のことはもうふっきってるからって話だよ。他校のやつだけど、中学の塾が一緒だったやつでさ。いい子なんだよこれが。」
「うん。よかった。」
そしてしばらく歩くと、女子のキャーキャー騒ぐ声が聞こえてきた。
人だかりができてる。
特進の教室のあたり。