恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「今日…京太郎と…ハグしてたろ?杏。」

「え?見てたの?」

「うん。まぁ…見えたっていうか…図書室からさ。」

やだ。また思い出す。

「碧斗。もう一回キスして。やなの…思い出すから…」

「は?」

「京太郎にされたから…気持ち…悪くて…」

「はぁ?アイツ…蹴り入れに…行ってやる!」

碧斗が怒りながらまたわたしを抱きしめた。

「碧斗も…キスしてたでしょ?仲上さんと…」

「あ、あれな…襲われた。」

「お、襲われた?」

ガバッと碧斗から離れて顔を見る。

「うん。不意打ち。だから俺も気持ち悪くてゴシゴシ拭いたら…泣かれたわ。ウゼェ…。」

「え?」

そうなんだ…
ホッとする。と同時にまた2人でキスの世界に入り込んだ。

「何度も上書きしてやるから。んで…俺のキスしか考えられなくしてやる。」

「う…ん」

碧斗のキスはほんとに最高で…あったかくて…
ほんとにほんとに碧斗とこうやってることが信じられなくて…

そして…幸せだった。

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