恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


どれくらいそこにいたのか…
もう夜も更けていたし、そろそろって碧斗が言いだしたので、2人でゆっくりと家に戻る。

マンションでは双子のきょうだいってことになっていて、手をつないだりとかはできない。
だけど…
それでも昨日までのことを思うと…幸せで…あったかかった。

「なぁ。杏。俺、美紗都との付き合いやめたから。」

「え?」

「医者になるために必要なやつかもって思ってたけど…俺に男を求められたら、無理だろ?杏も嫌だろうし。それに杏のことをバカよばわりしたからな。もう切る。」

「うん。」

「ってことだ。医者になるってったってほかにもいろいろ道はあるから。ってか…俺、小さいころから自分は医者になるってそればっか思ってたけど、実際はもっとほかにも仕事はあんだし、視野広げてもいいかなって思ったりもしたてる。まだ、高1だし、あと2年あるから考えるよ。」

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