恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
碧斗の前に座って食べていたわたしはフライパンの中のチキンソテーをもう一枚、碧斗のお皿に入れた。

そうこうしてたら…
ガチャガチャと玄関が開く音。
お父さんだ。

「おう。碧斗。久しぶりだな。」

(まさる)おじさん。」

お父さんのご飯の用意をする。

「特進どうだ?楽しいか?勉強。」

「いやー。どうもこうもねーよ。勉強ばっかで、頭狂いそうだ。」

「はは。まあ碧斗ならやるだろうよ。頼むぞ。杏のこと。」

「ああ。まかせとけ。ちゃんと卒業はさせてやる。」

相変わらず、碧斗とお父さんは仲良しだ。
保育園の時からずっと知ってるんだし…当たり前だけど…。

まぁわたしだって碧斗のお母さんの恵美子さんと仲良いし…同じようなものだ。

そのあとも、碧斗はお父さんと2人でとりとめもない会話をしながら、楽しそうにご飯を食べていた。

「さ、帰ってもうひと頑張りしてくるわ。」

碧斗が立ち上がる。
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