恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
碧斗の表情をうかがってみるけど、特に怒ってるふうでもない。

「映画は…明日にするか。」

「え?いいの?」

やっぱり顔は怒ってない。

「ああ。」

ほっとするわたし。

「早く帰って来いよ。俺今日飯ないから。」

「え?」

「晩飯つくれって言ってんの。」

「あ、ああ。そうなんだ。わかった。」

「じゃぁな。」

そして碧斗はぱたんとドアを閉めると出て行った。


「はぁっ…」

なんとなくほっとしたのと、びっくりしたのと、で、わたしの口からはためいきかつぶやきか何かわからない言葉がもれた。

調子狂うなぁ…
碧斗がやさしいと…

いけないいけない。
早くしないと…

そしてわたしは待ち合わせ場所に急いだ。


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