最愛なる妻へ~皇帝陛下は新妻への愛欲を抑えきれない~
 
「明日の手配は万全です。アルスキー辺境伯も陛下がおいでになるのをとても楽しみにしておられたそうですよ。兵士たちも将校だけでなく兵卒まで招待してくださるそうです。庭と近隣の公園を開放して、ガーデンパーティーを開いてくださるとか。雪が降る前でよかったですね」

アルスキー辺境伯の心づくしの報告に、イヴァンも張り詰めていた気持ちが緩み表情もほぐれる。

「そうか。辺境伯に感謝せねばな。皆にも報せてやれ、きっと喜ぶだろう」

そう言うとルカは嬉しそうに「はい」と頷き、さっそく将校らを通して兵士に明日のパーティーのことを伝えに行った。

やがて宿舎の方が賑やかになって、兵士たちの喜びの声がイヴァンの部屋にまで漏れ聞こえてくる。

イヴァンはそれを耳にするとフッと口もとを緩め、窓辺から離れた。
 
 
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