世界No.1の総長と一輪の花(ハロウィン特別編 詩優side)
「そのチョコ食べるたびにキスするから。覚悟して」
俺は買ってあげたプリンチョコが入ったコンビニの袋を指さした。
俺のハロウィンのお菓子はこの甘い甘いチョコがいいんだ。
「…やだっ!お菓子あげるからっ!」
花莉はビーフジャーキーを押し付けるように渡してくる。
…それほど嫌なのか?
まぁ、でも
「俺はお菓子もらってもイタズラするから」
甘いものは花莉からもらいたい。
また自然と口角が上がる。
そんな俺を見て、花莉はプリンチョコへと手を伸ばしてまた口の中へと運ぶ。
だから
とびっきり甘いイタズラをした。
Fin


