世界No.1の総長と一輪の花(ハロウィン特別編 詩優side)
こんな可愛い子の頼みを聞かない男がこの世にいるだろうか。
…絶対いねぇだろ。
と思いつつもついつい好きな子には意地悪をしたくなるもの。
「イタズラしたあとに言うことか?」
つい笑ってしまった。
花莉が"買ってくれないの?"と言いそうな不安そうな顔をしているから。
テーブルに置いておいたバイクの鍵を持って
「コンビニ行くぞ」
と立ち上がれば花莉は花が咲いたよう可愛い笑顔で
「うん!!!!」
と俺の後ろをついてくる。