Dangerous boy
一人で赤くなっている私とは、比べ物にならない。

きっと尚太君は、環奈みたいにモテる人なんだ。

そんな人が、私を好きって……


「一杯、飲んでいくで……」

笑いながら振り向いた尚太君は、私の顔を見て、動きが止まった。

「どうしたの?心?」

「えっ?何?」

「涙、出てる。」

尚太君に言われて、私は目を擦った。


本当だ。

涙で濡れている。


「なんか、傷つけるような事、俺した?」

私は、顔を横に振った。

「ううん、嬉しいの。尚太君が、私のモノなんだなぁって……」

「馬鹿だな。」

尚太君は、私を抱き寄せた。

「もうとっくに、俺は心のモノだって。」

「うん……」

抱きしめるその腕の強さが、私を安心させる。


抱かれなきゃ、相手のモノにならない。

一度抱いても、相手のモノにならない。

でも尚太君は、そんな事なくても私のモノだ。


気持ちと気持ちで繋がっている。
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