Dangerous boy
週が明けて、月曜日。

私は、昼休みに部長を呼び出した。

「もしかして……この前の返事?」

「はい。」

自分の気持ちに気づいたからには、いつまでも部長の返事を引き延ばす事はできない。


「なんだか、いい返事じゃないみたいだな。」

図星をつかれ、口にする事を一瞬、ためらった。

「よし!外に飯食いに行くか!」

「えっ!」

部長に腕を引かれ、そのままエレベーターに乗る。

「あの!私、お財布持っていません!」

「大丈夫!俺が払うから。」

「そんな、いつもいつも……」

「いいからいいから。」

こんな時に限って、早めに1階に着いてしまって、部長はそのままビルの1階にあるお店に入った。


「ここ、来た事ある?」

「何回か……パスタが有名だから。」

「そうなんだ。俺、初めてなんだよな。ほら、一人でこんな店、入れないだろ?付き合ってくれよ。」

そう言って部長は、端の方の席に座った。
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