完璧美女の欠けてるパーツ

「また今年のクリスマスもコンビニでケーキを買って、ひとりて食べる結果になりそうです」
切ない梨乃の声で部屋の温度が下がったように、大志の体感温度が低くなる。

「短大生の妹でさえ、お泊りしてヤルことヤッてるんです」

「梨乃さん」

「そこから離れられない私の気持ちを理解してください」

とにかく
30前になんとかしたい!

大志は「わかりました」とそう言って

来週の火曜日

またここで会う約束をとりつけた。

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