完璧美女の欠けてるパーツ
パチリとスイッチが入ったように梨乃の目は開く。
そしてすぐ隣には、愛用している抱き枕のアルパカじゃなくて大志の顔があり、一瞬焦ったけど
色々と思い出して胸をなでおろす。
目を開けると大好きな人の顔がすぐ横にある、幸せなクリスマス。
夢じゃないよね
梨乃は手を伸ばして大志の頬を触ると、大志の目がうっすらと開いた。
「ごめんなさい。起こしちゃった」
「おはよう梨乃さん」
寝ぼけたように大志はそう言って梨乃の唇にキスをした。
「熟睡してましたね」
「ごめんなさい」
素直に謝るしかない梨乃だった。
「いいんですよ。風邪ひいたら困るから僕のTシャツを勝手に着せました」
「本当だ。あの後は朝まで裸だと思ってた」
「いやそんな状況なら、僕は眠れませんよ」
「どうして?」
「どうしてって……裸の梨乃さんが隣でずっと寝てるなんて……」
「ですよね。失礼ですよね」
「そうじゃなくて」
「風邪ひいたら困りますよね」
「それもあるけど……そうじゃなくていやもうどうでもいいけど、もう25日になったからお誕生日おめでとう!!!」
大志は身体を起こしベッドの下から小さい箱を出して「お誕生日おめでとう」と渡してくれた。
「クリスマスプレゼントより先になった」
恥ずかしそうに渡してくれたので、梨乃は起き上がりそれを受け取る。
手のひらにのるぐらいの小さな箱で、淡いブルーのラッピングとゴールドのリボンが美しかった。