愛というもの~哀しみの中で~
「えっ?でも痛かっただろ?」

「うん、でもはじめだけでそんなには痛くなかったし、こうやって裸で抱き合うのがすごく気持ちいい。」

私も大吾をギューッと抱きしめた。

「おいっ、そんなこと言って抱きついてきたら俺の息子君が…」

「フフッ、はぁ、好き。大吾あったかい。このまま寝ちゃおうかな。」

いつもは寒いのに、肌と肌を触れ合わせてくっつくと暖かくて寒さなんて感じなかった。

「だめだろ。風呂沸かしとけば良かったな。シャワーじゃ寒いかな?」

「え~、もうこのままでいいよ。」

「お前は股が気持ち悪くないの?ヌルヌルだろ?ローション付きだったし。」

「あぁ、ローションってヌルヌルのことだったんだ。私って何も知らないなぁ。ゴムって呼ぶのも知らなかったし。それにコンビニで箱は見たことあったけど中身が丸くなってるのも知らなかった。」

「そっか、めちゃくちゃ見てたもんな。ハハッ、これから一緒に知っていこうな。俺が教えるから。」

「うん。…やっぱり眠たくなってきた…」

「じゃあタオル持ってきて拭くか?俺が股を拭いてやるよ。」

嬉しそうな顔しながら変態発言する大吾から慌てて離れようとするけど大吾の腕はピクリとも動かず離してはくれなかった。
そんな強引な時に少し恐怖心が襲ってくるから私は必死で大吾の匂いをかいで無意識に大吾の存在を確かめていた。
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