愛というもの~哀しみの中で~
「変態!」

私は恐怖心を悟られないようにわざと冗談を言った。

「俺は茉莉限定で変態になるし、もう俺を受け入れた時点で茉莉は俺のものだから、俺だけは茉莉の股を拭く権利を持ってる。」

訳の分からない持論をどや顔で話してて、それがおかしくて笑った。
恐怖心は一瞬でどこかへ消えた。大丈夫、大吾は大丈夫。

それから交代でシャワーを浴びて冷えてしまった体を布団の中で2人くっついて温め合った。
その日はすごく興奮してて眠れる気がしなかったのに、布団の中で話をしているといつの間にか眠ってしまっていた。

翌朝目が覚めると大吾はすでに起きており、私の顔を見つめていた。
目が合うとチュッとキスをされ、ギューッと抱きしめられる。

「おはよ。眠れた?」

「おはよう。うん、眠れたよ。大吾も?」

いつも通りの朝だったけど、何もかもがキラキラ輝いているようだった。
大吾への好きも倍どころか、数百倍ぐらい大きくなった気がする。
大吾はニコニコと私を見つめて、髪の毛を弄ったりしてしばらく布団から出ずくっついて過ごした。

「こんなにゆっくりする朝は初めてだな。お前働きすぎ。」

「ヘヘッ、幸せだねぇ~。お正月の間のバイトはお弁当もチラシ配りもお休みだからコンビニだけだよ。お給料は減るけど久しぶりにのんびりできる。大吾は?」
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