愛というもの~哀しみの中で~
本当に由実ちゃん、昌くん家族と私たち家族はいつも一緒にいたと思う。
見た目に大吾と昌くんはそんなにわいわい盛り上がって話す感じではないけど子供たちを交えてよく一緒に遊んでいた。

本当に幸せな日々だった。
もちろん子育てのことだったり、自分のこれからのことだったり不安なこともたくさんあるけど一人じゃないってそれだけで心強かった。

大吾は専門学校を卒業して、資格をとり、実務経験を積んで最終目標の資格を取るために頑張ってくれていた。
今でも十分大吾の持って帰ってきてくれるお給料で不自由なく生活ができているけど、大吾はまだ自分は一人前ではないってよく言っていた。

「1級建築士を取ったら胸を張って実家に帰ろう。恭吾も産まれてて母さんも父さんも兄貴もおどろくだろうな。あっ、兄貴に子供がいてもおかしくないよな。」

最近ではこんな話をするようになった。
恭吾が3歳になり、もうすぐ実務経験は受験資格を満たすらしくて勉強もがんばりながら仕事に行っている。
恭吾が起きている間は恭吾と遊ぶからって寝てから勉強をしていた。
寝不足が続く中、仕事に行っているから体が心配だった。

そんなある日、突然幸せな日々が終わった。
その日もいつも通り笑顔で「いってきます。」って仕事に行く姿が元気な大吾を見た最後だった。
私は恭吾を保育園に預けて仕事に行った。
仕事は時間に追われながらで、時計を見ながら動いていると施設長に電話がかかってきていると呼び出された。
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