いつも、ずっと。
「で、その後どうなったと?唯ちゃんとは。上手くいかんごとなったってことは、別れたってことか」



「あん時はそうなったけど、高校で再会してからまた付き合うごとなった。でも俺が卒業してすれ違いの生活になってまた別れた」



付き合ったり別れたり、忙しいな。

幼なじみっていうのは俺たちと似てるけど、二人の関係はまったく違う。



「でも、やっぱり俺は唯子じゃなからんばダメってことの分かった。だけんアイツと寄りば戻すために出来ることのあればなんでもするつもりさ。いま唯子は福岡におる。俺ももうすぐ福岡に出向予定やけん、これから勝負かける。よかかな、てっちゃん。俺、唯子と一緒になっても……」



瀬名が唯子さんじゃなきゃダメだと気付いたのは、離れていた時間があったからだと言うのか。

青柳さんの言う通りなんだろうか?

俺と明日美も距離を置いた方がいいっていうのは。



「いいんじゃ?っていうか、俺の許可なんか要らんやろ。二人が良ければ問題なかやろ。圭司、俺も今付き合いよる彼女と結婚するつもりでおるとさ。実は今日こっちに帰ってきたとは、彼女とのゴタゴタに御子柴ば巻き込んでしもうた件で……」


「ゴタゴタ?まさか……。御子柴お前、あのあとどうなったとか気になっとったとけど。未来ちゃんと」



「……未来ちゃん!?」



おい瀬名!

先輩には知られるわけにはいかないだろ。

ダブルデートのことは。

青柳さんのことをそんな風に呼ぶなよ。



「あ、あぁ悪い。てっちゃんのことは御子柴にいろいろ聞いたけんが。ちょっと馴れ馴れしかったか」



一瞬、先輩の眉間に皺が刻まれたけど。

なんとか誤魔化せたか?

俺も瀬名からあのダブルデート後の明日美の様子を聞きたいけど、先輩の前では聞けない。



「俺、青柳さんと付き合うってことになっとる。今日はそのことについて相談するための話し合いさ」



「はあっ!?どういうこと?未来ちゃ……いや、未来さんと付き合うって!」



やっぱりコイツにも言わない訳にはいかないか。

明日美と同じ会社の同僚だし、毎日顔を合わせるんだろうし。

不本意ながらも俺が青柳さんと交わした契約について話した。



「てっちゃん、早よう未来さんにプロポーズしてやれば?」



「さっき御子柴にも言うたけど、仕事の目処のつくまでは無理。俺、今物凄く大事か時期でさ」


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