目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「プロポーズ!そう、プロポーズでしたね!?」

「え、う、うん」

あまりにもヘビーな内容だったから、最初に尋ねたことをすっかり忘れていた。
プロポーズ、そういや尋ねたな……。

「経験からいうと、先ず、相手をリサーチです」

三国さんはまたメガネをくいっと持ち上げる。

「リサーチ?」

「はい。お話を聞いていると、社長はまだターゲットとお付き合いもしていない。これではちょっとしたストーカーです」

ストーカーっていうな。
だが、俺もそう思うぞ。

「ですから、いろいろリサーチの上、プランを立てましょう。短期決戦でとことん誠意で攻めていきます。もし、ターゲットが社長に好感を持っていれば、上手く行く確率は高いのですが」

「そ、そうか!?」

「わかりません」

……一体どっちだよ?
俺は握った拳を無言で机に打ち付けた。

「社長の頑張り次第ということですよ?」

三国さんはフフフと意味深な笑顔を浮かべた。
滅多に笑わない人が笑うと相当怖い。
悪意がないのはわかっているが、突然普段と違うことをしないで欲しい。
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