目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
慌ただしく1日の仕事をこなしながら、就業後には三国さんとプランを練った。
百合の身辺調査資料は、三国弁護士事務所の調査員が引き受けてくれ、依頼して次の日には報告が上がってきた。

「良かったですね。彼氏はいないようで」

手元の資料をペラペラと捲り、三国さんが言った。

「そうだな」

その言葉に淡々と答えたが、内心は小躍りしていた。
彼氏がいるのといないのとでは、作戦成功の難易度が違う……いや、単純に俺がイライラしなくて済むというだけの話か。

「来週には家を引き払うと書いてます。一人ですから、アパートでも借りるのでしょう……そこが狙い目ですかね」

人差し指を頬にあて三国さんは考え込む。
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