目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「いや、だから俺だって……」

「だから、どこの俺だ!?」

これは、ひよっとして……オレオレ詐欺と間違えているんじゃないのか!?
勘弁してくれ……画面に名前が表示されたろう?
余計な労力を使わされた俺は、呆れながらもちゃんと名乗ることにした。

「一色蓮司です」

「……なんだ、最初からそう言いなさい。流行りのアレかと思ったじゃないか」

オレオレ詐欺だろう?
そりゃあ、金持ってるから狙われるよな?
この様子じゃすでに何件か、かかって来たんだろうな。
その件に特に突っ込むこともなく、俺は本題に入った。

「あのな……実は結婚しようと思ってる」
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