目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
それから春が来て、一色さん達は卒業し、私は目指していた大学へと進学した。
皆それぞれの道を歩きだし、八神家は少し寂しくなった。
何人かは大学院へ進学したけど、卒業以降、集まって家に遊びにくることは全くない。
きっと忙しくしているんだろう。
一色さんも自社へと就職を決め、着々と社長への道を固めているに違いない。
誰も来なくなって、私は沢山の量のご飯を作る必要がなくなった。
寂しいことと言えば、大量のご飯を炊くため炊飯器を一升炊きにしたのに、もうそれを使う必要がなくなったということ。
お役御免になった一升炊きの炊飯器は、当初使っていた三合炊きの炊飯器に差し替えられた。
前と同じ生活が帰ってきても、心までは前と同じにはならない。
騒がしさに慣れてしまうと、その後の静寂を寄り一層感じやすいものだ。
父はそれを表には出さないけど、後ろ姿が寂しそうだと感じる時が多くなった。
そんな父が心配で、私は出来るだけ夕食を父と取るようにした。
友達との付き合いもあったけど、極力帰宅し、いつもと同じ様に父にご飯を作った。
こうして、また穏やかな2人だけの生活にゆっくりと戻して行こう、そう考えていた時。
父が、倒れた……それは、私の二十歳の誕生日のことだった。
皆それぞれの道を歩きだし、八神家は少し寂しくなった。
何人かは大学院へ進学したけど、卒業以降、集まって家に遊びにくることは全くない。
きっと忙しくしているんだろう。
一色さんも自社へと就職を決め、着々と社長への道を固めているに違いない。
誰も来なくなって、私は沢山の量のご飯を作る必要がなくなった。
寂しいことと言えば、大量のご飯を炊くため炊飯器を一升炊きにしたのに、もうそれを使う必要がなくなったということ。
お役御免になった一升炊きの炊飯器は、当初使っていた三合炊きの炊飯器に差し替えられた。
前と同じ生活が帰ってきても、心までは前と同じにはならない。
騒がしさに慣れてしまうと、その後の静寂を寄り一層感じやすいものだ。
父はそれを表には出さないけど、後ろ姿が寂しそうだと感じる時が多くなった。
そんな父が心配で、私は出来るだけ夕食を父と取るようにした。
友達との付き合いもあったけど、極力帰宅し、いつもと同じ様に父にご飯を作った。
こうして、また穏やかな2人だけの生活にゆっくりと戻して行こう、そう考えていた時。
父が、倒れた……それは、私の二十歳の誕生日のことだった。