目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
そして、葬儀から5日が経った。
父がいない家は、暗く、広く、寒い。
何かをやってないと落ち着かなくて、大学へ行って、帰り、少しだけ食べてから寝る。
そんな何の目的もない生活を、あれからずっと送っていた。
そう言えば、今日はぬか床をかき混ぜてない……。
興味本位で始めたぬか漬けは、いつしか私の趣味になっていた。
でも、かき混ぜなかったからってどうなると言うんだろう。
漬けたものを美味しいと言って食べてくれる人はもうどこにもいないのに。
今まで一日一回、忘れずにかき混ぜて、我が子のように面倒を見てきたぬか床でさえ、そんな風に思ってしまう。
……限界なのかもしれない。
ふと、そう思った時、インターフォンが二回鳴った。
……誰だろう。
父の知り合いが、お悔やみに来たのだろうか?
忙しくて葬儀に参列出来なかった人が、お悔やみに訪ねて来たことは何回かある。
今回もきっとそれだ、と、重い体を引き摺って玄関まで歩いた。
「はい」と返事をしながら戸口に近付く。
すると、玄関に大きな人影が映っていた。
父がいない家は、暗く、広く、寒い。
何かをやってないと落ち着かなくて、大学へ行って、帰り、少しだけ食べてから寝る。
そんな何の目的もない生活を、あれからずっと送っていた。
そう言えば、今日はぬか床をかき混ぜてない……。
興味本位で始めたぬか漬けは、いつしか私の趣味になっていた。
でも、かき混ぜなかったからってどうなると言うんだろう。
漬けたものを美味しいと言って食べてくれる人はもうどこにもいないのに。
今まで一日一回、忘れずにかき混ぜて、我が子のように面倒を見てきたぬか床でさえ、そんな風に思ってしまう。
……限界なのかもしれない。
ふと、そう思った時、インターフォンが二回鳴った。
……誰だろう。
父の知り合いが、お悔やみに来たのだろうか?
忙しくて葬儀に参列出来なかった人が、お悔やみに訪ねて来たことは何回かある。
今回もきっとそれだ、と、重い体を引き摺って玄関まで歩いた。
「はい」と返事をしながら戸口に近付く。
すると、玄関に大きな人影が映っていた。